「生誕110年 香月泰男展」が練馬区美術館でオープンしました。

コロナ禍の最中ですが、収まるのを待って是非一度ご覧ください。

会場:練馬区美術館(池袋より西武池袋線家袋から6駅「中村橋駅」下車徒歩3分)

会期:2月6日(日)~3月27日(日)10:00~18:00

休館日:月曜日

入場料:1000円、65歳~74歳800円、75歳以上無料

香月画伯の生誕110年を記念して、戦後美術史に大きな足跡を残した画伯の画業の全容をたどる回顧展が開催されています。

以下は練馬区美術館の展示へのこだわりが開設されています。

従来の展覧会は、戦場への応召から復員までの主題を時系列に並べて紹介するのが一般的ですが、今回の展覧会は、シベリア・シリーズを他の作品と合わせて制作順に展示されています。 

1947年に復員して、故郷にとどまって身の回りのありふれたものをモチーフをに造形的な挑戦を繰り返しました。

復員当初は明るい色調での画を書かれたようですが、シベリアの体験を描く手法として日本画の画材や木炭を絵の具に混ぜる技法を研究し、天然岩「方解石」を粉末にした「方解末」を絵の具に混ぜた黄土色の画面(光沢のない盛り上がった画面)をつくり木炭粉で描く方法にたどり着きました。

1950年代後半に黒色と黄土色の重厚な絵肌に到達した香月は、ロシアの極限状態で感じた苦痛や郷愁、死者への鎮魂の思いを込めて太平洋戦争とシベリア抑留の体験を描き書き「シベリアの画家」として評価を確立していきました。

詳しくは、練馬区美術館のホームページをご覧ください。

生誕110年 香月泰男展 | 展覧会 | 練馬区立美術館 (neribun.or.jp)